今まで「家族のあり方」について、こんなに考えた事はない。
生まれた時からそこにあったからだ。
正直、改めて考える意味はあるのだろうかとも思う。
父は他界してすでに居ない。母はプリオン病を患った。
家族という答えはなくて、考えると難しい存在である。
今までは考える必要も無かった。
今思えば、もっと考えるべき存在だったと今更気づく。
気づいた時は遅すぎた。だいたいそういうものだ。
一生懸命、家族のために働いた両親も老後を迎えた。
家族が生きるため生活できるため必死に世間から守った。
子供らにそれが伝わったかは分からない。
でも、それで良かった。
両親はそれで満足なのだ。
子供らの寝顔を見ているだけで癒されたのだ。
とくに美談があるわけでもなく、ただただ生活を繰り返して大人になった。
今は思い出も思い出せないでいる始末だ。
明日は明日の風が吹くというが、何もせずに風は吹かない。
日々思うこと、考えることを大事にしたい。