消えかけた騒音は男を狂気に変えた
音のない世界は男を狂気に変えた
裏切られたと思い込んでいた
優しい笑顔が少しずつ消えていった
夢は夢のままがいいと言う
夢は憧れのままがいいと言う
男は身をもってそれを知り
もがき苦しみ考えていた
雨の中を走ってきた
男は雨の中をひたすら走ってきた
晴れた光
日差しの届かない場所に留まり続けた
雲を掴むような手で
男は雨の中を走ってきた
今はもう何も分からず問いもせず
矛盾の中
雨に打たれ続ける
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