母がプリオン病を患ってから1年が過ぎた。
振り返えればあっという間の様な長い時間の様な不思議な感覚だ。
車で2時間程の道のりを週一回は母に会いに行く。
私は母を「母ちゃん」と呼ぶ。
そんな母も80歳を迎えた。
毎年、母の誕生日には実家で嫁さんと母と私の3人で食事するのが定番だった。母の日には贈り物をした。
母の手料理はもう食べられない。懐かしい時は永遠ではないと今更気づいた。
母の定番料理を1品だけ作れるので、嫁さんと美味いねと言って食べる事が出来て嬉しい。
どうしようもないんだな。
時間は今この瞬間しかない。
そんな当たり前のことに今更気づいた。