2019-01-07 約束 無口で素敵な彼は そっと微笑んで彼女の前から消えた 理由は分からないが途方にくれる彼女 涙が枯れ果てれば いずれは笑顔に変わるだろう 幸せの糸口を掴みかけたその腕に 絡まる糸を振り払う 世間が光に見えて打ちのめされた 今は涙が一滴も出ない 笑顔の先にあった悲しみは大きく 弾けて飛んだ茜色の空 約束していた筈だった 約束していた筈だったと 彼女は思い悩んでいた