世界が美しく見えた頃は
まだ純粋なまま疑うこともなく生きていた
世界が虚構と作為に満ちていると知った今では
誰の声も心に響かない
日々生きていける現実は
沢山の人が命を懸けて守ったものなのに
ただ今は愚かな現代を何気なく生きている
過去の過ちと対峙する事を諦めた
これから行く末を案ずることも手放した
何が大事か深く考えることもやめた
世界が美しく見えた頃は
空は青く
海は穏やかで
海鳥の声や小鳥のさえずりが聴こえていた
たくさんの動物たちに囲まれて
笑っている人々がたくさんいた
世界が美しく見えた頃は
言葉で美しさを表現する必要はなかった
見たままの姿が美しかったからだ
いつも読んで頂きありがとうございます。
Thank you for always reading.