ペルペルの「我思う故に我あり。」

日々、感じたこと綴っていきます^^

雨男(あめおとこ)⑨

日のあたる場所

日の光が

いつしか男を蝕んでいた

その事に男は気づかず歩いていた


日の光が嫌いなのは

生まれついての事だ

子供の頃から雨の音が好きで

黒い雨雲が見えると元気になった


孤独は男を癒し

明日への活力に変えた

もう雨の降らなくなった世界は

男の秩序を乱し帰る場所を失わせた


男は思う

もう孤独も終わり

太陽の光が自身を狂わせても

明日を生きたいと願うとき

そこには光と影が必要なんだと


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