夕日の沈む頃にあなたの笑顔を見た
寄せては返す白波の向こう側
すべてが愛おしくて抱き寄せた
頬を伝う涙は波のように澄んで麗しく
煌々と光輝く未来を予感させた
あなたは誰のものでもない
いつまでも澄んでいる
瞼を閉じて思い出す
憂鬱な場所を飛び出して
あなたは明日へ旅立った
いくつもの時間が過ぎ去り
瞬く間に今日となり今となる
過去の涙に決別し新しい場所へ向かう
今は光となって消え去った夢のような時間
距離は問題にならず
けして頬を伝うべく生まれてこなかった涙は
いくつもの断片をかき消して大空へ消えた