2019-06-12 少年の心 神さまと紙さまを履き違えて ペンを逆さまに持って描き始めた絵は 人々の頭上に飾られたが誰にも見えなかった それでも描き続けた少年は今も夢の中にいる 誰も悲しまないし喜ばない だから僕はここにいる 少年は心の中から取り出さないと明日への風は吹かない 次々と飛び立っていった鳥たちは無数の群れをつくり 少年は遠くを見るような瞳で悲しんだ 結局は悲しい詩を綴る 結局は悲しい詩を謡う